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最近になってこの看板がリニューアルし増設?されて目立つようになりました。

以前は白地に黒文字で経年劣化が目立ったような看板でした。

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(拾い画参照)


新設された看板は新しくなり赤色が強調されてかなり目立ちます。設置場所も増えた気がします。看板なので目立たせて当然でしょうが…


この新しくなった看板に関しての問い合わせが私のところにも多方面から来ています。SNS等でコメントも来ていたので、ロンジンプロテスター&上州屋水戸南店の田口さんとこの件について詳しく話しをました。



田口さんもお店に来られるお客さんや釣り仲間から多数の問い合わせを受けていて、私が相談した時、既に田口さんは自ら大涸沼漁協組合に確認を取ってくれていました。

その内容と回答を私も田口さんから聞き、確認したのでブログにてお知らせ致します。


まずシーバス(鱸)には全国共通で遊漁券が発生しないそうです。

理由として、シーバス自ら海から遡上し時期が来る(冬)と自ら海へ下る魚については漁業権が設けられないんだそうです。

これは全国共通です。なのでシーバスを狙うアングラーからはお金が取れないのが現状です。
他県の河川によっては例外も有るかもしれませんが。

もし仮にシーバスに遊漁券が必要ならば年券で4000円です。大手を振ってシーバスが出来るなら半数以上の方が買うのではないかとも思ってます。でも涸沼水系のシーバス狙いでは必要ありません。



次に投げる距離について。


看板には10m以内と記されてます。
そもそもなぜ10mと言った距離の指定をしているのか?


これは投げ釣り(ぶっ込み釣り)で長い時間釣り糸を投げ込んでいる釣り人とシジミ漁船の間でトラブルがあったそうで、その人達に向けてのお願いだと聞きました。

投げ釣りと一括りにしてしまうとリールを用いたシーバス釣りも対象になるかと思う方も居られると思いますが、漁具(ウナギの筒の縛ってある竹)の周り5m以内に投げない、漁の妨げをしない、竹杭が多数ある所には投げないという条件ならこれに限らずとの事です。

漁具、仕掛けの多い所で魚を掛けても捕れる気がしませんし、ルアーを無駄にロストするだけです。巻かれて切られるのがオチですし、仕掛けのロープにルアーを絡めてしまい、それにより鰻筒を回収する漁師の方が手にフックを刺す事案も多々ありました。

似たような事例では夏場に設置される親沢、広浦の遊泳区間のブイのロープもそうです。

以前、遊泳区間で遊んでいたキャンプ利用客の子供がロープに絡まったルアーを誤って触ってしまい、救急車が出動した事もありました。







話を戻します。


それからもう一つ。看板にはシーバスルアー禁止とは何処にも記載されてません。投げ釣りとは書いてあるので先程述べたように一括りにされても致し方ない部分は有ります。ですが私達シーバスマンが皆総出でボランティア活動をし、漁協に認知してもらう事でルアーフィッシングをやらせてもらっているのが現状です。なのでルアー禁止とは一切記されてません。多めにみてもらってる、ってのが本音でしょう。





この新しくなった看板に関しての回答は

・シーバス釣りは問題ない(あくまでも多めに見てもらっている)
・漁師の方への配慮が不可欠
・シーバスに遊漁券は必要ない




と言った所でしょうか。






しかしながら昨今のコロナ禍においてのアウトドアブーム、釣りブームにより新しい釣り客が増え、全国的にマナー、モラルの低下が目立ってると耳にしています。

直火厳禁な場所でキャンプしながら火を炊いたり、漁港が釣り客の車でパンパンになり漁師の車が停められなくて漁の妨げになったりと、全国的に問題となっている状況です。




涸沼周辺も例外ではありません。


ゴミのポイ捨て、絡まったラインのせいで動けなくなった水鳥、近隣住民の方に迷惑になるような車の停め方、深夜の釣り人が出す車のトランクや扉を閉める音、深夜にも関わらず民家の近くでの大声での話し声…

私も恥ずかしながら、以前、車の停め方で注意を受けた事がありました。大丈夫だろう、と自分の浅はかな考えが招いた事です。反省しています。

なので大層な事が言える立場でも無いのですが、誰かが伝えなくてはならないと思っているのでこの場を借りて発信させていただきました。


モラル、マナーが問われる状況で、涸沼周辺でも釣り人が起こす色々な問題等、ルアーマンが益々肩身の狭い思いをし、このままではいずれ本当にルアー釣り禁止と言う最悪な自体になりかねません。



釣りメーカー、釣具店、私のようなメディア側のアングラーやテスター陣がもっとこの事について声を大にして伝えていかなければならないと思っています。



最近のコロナ自粛ムードを理由にしたくはないのですが、イベント等の中止も多々有り、マナー、モラルの周知不足だったとも思っていて、問題が起きてからでは遅いと痛感しています。



やはり皆さんの協力が必要です。
同じベクトルを持つ皆さんの協力で少しでも釣りがしやすい環境作りがして行ければと思っています。

涸沼でシーバス釣りを続けて行くためにも、お仲間達と今一度マナー、モラルについて話し合って頂けたらと思っています。是非ともこの機会に考えて頂けたらと思います。よろしくお願い致します。




最後に、

今回率先して色々と行動してくださった田口さん、ありがとうございました。

他社メーカー同士とはいえ、涸沼水系、シーバスに対しての想いは同じだと私は思っています。今後何かあった時もできる限り協力していけたらと思います。


檜山 敏崇