お久しぶりです!





久しぶりなブログ更新になります。



今回は10月に満を持して発売となりますダイワの最高峰シーバスロッド、morethan BRANZINO EX AGSのインプレを書きたいと思います。



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今回の新型ブランジーノは昨年の秋にリリースされる予定でした。

購入を御検討されていた方には大変ご迷惑をおかけしてしまいました。プロトモデルは高精度で出来上がっていましたが、量産段階でモアザンたる基準を満たせなかったのが、発売延期になった理由と聞いております。

今回、一年間発売が伸びた事によりブランクの見直しをして完成度はさらに高まっていると企画担当の多賀氏から伝えられていました。

製品版を振ってみた初感は従来のプロトよりもさらにシャッキとした感覚を覚えました。




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今回私が使わせて頂いてるNewブランジーノ



・EX AGS97ML/M

・EX AGS98M/MH


この2本を使用した使用感や個人的な感想含めて購入をお考えの方の参考にして頂けたらと思います。



昨年、シーバスの初期シーズンから晩秋まで、1シーズン通して使用し(最終プロトタイプ)、現在もメインロッド(製品版)として振り続けています。

今回のNewブランジーノは全てにおいて感じる事なのですが、ロッドを手にした瞬間まず真っ先に『めちゃくちゃ軽い!』
この一言です。



10フィート近いロッドとは思えない程の軽さがあります。97ML/Mで自重はなんと126g!!

現在使用しているリール、ルビアスエアリティ4000CXH(200g)の軽さもとも相まって、驚きの感度を実感しています。

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このタックルセッティングの軽さがもたらす手元で感じる情報伝達力は、私のシーバス歴史上今までに感じたことの無いくらいの高い感度です。流れの強弱、ボトム察知力、今まで以上に明確に感じられるようになりました。

例えば水深5mの大潮の強い下げの流れが効いたデイゲーム河川にて、10gの鉛製のジグヘッドワームをテンションフォールさせた時、鉛製と速い流れも相まってボトム感知が曖昧になるんですが、砂地なのかハードボトムなのか手に取る様にわかってしまう事に『マジかっ!』って声が漏れる程です。

物理的に軽いだけのロッドを作るなら長さを詰め、ブランクを薄くすれば容易です。

軽くてもパワーの有るロッドを作るにはカーボンの素材も重要ですが、いくつものデータを元に何度もテストを重ね数値を具現化し、形にしていかなければなりません。
X45を始め、AGSガイド、SVFコンパイルXナノプラス等、ダイワ独自のロッド製法により全てをカバーし、長いけど軽い、軽いのに強い、強いけど扱いやすい、確り曲がる、魚を止める、タメが効く、何よりも振っていて疲れない。

今まで数々のモアザンブランジーノシリーズを使って来ましたが、全てにおいてかなり向上しています。

はっきり言ってしまうと今回のロッドは今までのブランジーノと別次元の領域です。

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【使用感】

97ML/M

シーズン通してメインに使っています。

初春のバチから始まり秋の荒食い時期、シーズン終盤まで私が通年使用するならこの1本です。

私のメインフィールドである涸沼、涸沼川、那珂川は比較的フルキャストが必要なオープンエリアが多くあるフィールドですが、97は広範囲に汽水域があるようなフィールドに適したレングスです。

今回発売されるEXブランジー計5本の中でティップが1.5mmと一番細い設定ですが、バットがMクラスあり、元経が12.3mmとなっていて柔と剛を兼ね備えたモデルです。柔らかい穂先でバチ抜け時のショートバイトも拾え、晩秋のランカークラスの引きも耐えるバットパワー。
従来のブランジーノのML/MクラスはMAXウエイトが35gでしたが、今回は40gまで表記が上がっているのは全体的にロッドパワーが向上しているのが理由でしよう。

このロッドで個人的に使いやすいメインルアーは、ZバーティスRシリーズのミノー、スイッチヒッターシリーズのシンペン、ファシャッド100SやJ138などのS字系です。モンスターウェイク156も可能です。




ファシャッド100Sの表層ミディアムリトリーブにおいてガツンと食い込み沖で掛けた90cmは、あっという間に岸まで寄ってしまって、手前で暴れまくって焦りました^^;
グイグイ寄せると早くよってしまうロッドパワー!

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このクラスのシーバスでも余裕を持って止められます。バットにパワーが有りタメが効くので、ランディングポイントへの誘導ももたつく事なくスムーズに行えます。

まだロッドをのされる程の魚は掛けてませんが、ショートバイトも明確に拾えるティップとランカークラスの突っ込みを止め、魚を誘導出来るバットパワーには本当に惚れ込んでいます。

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涸沼水系での一本なら先ずはこのロッドです。レングス、パワー共に申し分無いです。本当に推しの一本です!







・98M/MH

最終プロトを振った時のファーストインプレッションが、『このティップでMHのバット??』でした。

ZバーティスR98Fが容易に操作出来るティップなのにガチンコなMHクラスのバットパワー。

一言で『これ欲しい』が第一声(笑)



従来のMHクラスのバットパワーを持つブランジーは全体的にズシッと重くロッド単体では持ち重り感も否めませんでした。ガチロッドで張りもあったのでビックベイトオンリーのストイックスタイルや対激流ランカー対応機種と、コアなアングラー向きだったような印象が有ります。
ロックショアのヒラスズキや急流落ち鮎ゴン太ランカー狙いにはベストでしょう!

ですが、ロッド全体の張りが強いので涸沼などの止水域で確りとロッドを曲げて魚をいなしながら捕るスタイルの釣りにはあまり向いてはいませんでした。



しかし、今回の新型ブランジーノ98M/MH

一振で惚れた理由はその操作性能。

何度も言ってますが、軽い。兎に角軽い。
98でMHのパワーがあるのにこの軽さ!
今回のモデルは確りと曲げ込める設定のミディアムヘビーです。





通年シーバスを追いかけていると、どうしてもロッドパワーが必要シーンが出て来ます。

大型ルアーのモンスターウェイクやガルバストロングなどウエイトのあるルアーを投入するタイミングは季節事に必ず訪れます。コノシロ、落ち鮎等、季節事に必ずあるのでアジャストさせるためにはパワータックルは必要になってきます。

ポイント的なシチュエーションでも流れの速い背の落ち込みに潜む魚や、河川の橋脚の裏で掛けた魚を強引に引き剥がす時。また、晩秋のオープンエリアにて大型プラグをフルキャストして何時訪れるか分からないビックなワンチャンスを確実に捕りたい時。ロッドの軽さは大きなアドバンテージになります。疲労が残らない軽さは振り続けられる集中力の維持にも直結します。

10月発売予定のファシャッドJ170.5Sは57g有りますが、ぶっちゃけフルキャストできます。
(MAXウエイト50gなので自己責任でw
)と言う事はジョイクロ178もフルキャストが出来てしまいます(自己責任)。



アップでキャストして流れに同調させて釣る釣りではラインスラッグが出やすいのと、バイトが出る時フッと糸がフケて軽くなるショートバイトが多々有ります。
涸沼水系ご当地パターン、今時期の河川カビボラの釣りはこの様な狙い方をするのですが、98はティップが1.7mmと細めなのでショートバイトも拾えます!(ちなみに先経は87MLと同経)

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どアップに投げて流れと同調させて捕ったシーバス。

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この釣りはこれからの時期、ポロッとヤバめな太さのシーバスが出てしまうのですが、河川の釣りでは足元にテトラが…

こんな時こそ98M/MHの強靭なバットパワーで対応します!






大型ルアーをストレス無く投げてランカーを狙いたい!
ハードストラクチャーから強引に引き剥がす魚が居る!
そんなアングラーにお勧めの一本です。





【97と98の差】


ロッド表記からして明らかにパワーが違うのは見て分かると思います。

では後は何が違うのか?
参考までに記しておきます。



先ずはベントカーブ。

2本同時に束に持ち、500mlのペットボトルをぶら下げています





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上が98で下が97です。




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全体的なカーブはやはり97ML/Mの方が曲がります

2本共に綺麗なベントカーブを描きますが反発力はとても強く、軽く振っただけでも確りルアーを飛ばせるので、キャストに自信が無い方でも投げやすいと思います。







それからリールシート




97と98での違いです。

握った時にスリムに感じる97と、確りと握り込める一回り太めな98
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右が97で左が98

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98はパワーロッドなので確りと握れるので力が入れやすく感じます。
1010ML/Mも同じオーバルタイプが採用されています。





次にレングス

全長で1インチ(2.54cm)長いので98の方が少し長い程度ですが、何処がどんな塩梅でちがうのか?


ロッドのグリップエンドを揃えると全長で約2.5cm程98M/MH長いのですが、
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リールのフット位置を揃えると

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グリップエンドが2cm程長くなっていて、

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リールフット位置から先は

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1cm無いくらいです。

要は97も98もリールから先はほとんど長さ的に変わりません。

98の方がグリップが2cm長い程度です。グリップエンドが長い分、キャストする際の腕の可動域が広くなるので力を込めたキャストが可能です。





それとガイド位置にも違いがあります。


リールから1つ目のガイド

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(上98下97)



2つ目のガイド

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ロッドパワーに合わせたガイド位置になっています。









【まとめ】




個人的にはシーズン通してのメインロッドに97ML/M。涸沼水系ならこの一本でオールシーズンいけます。

それとは別に春と秋のコノシロ、ボラ等の大型ベイトフィッシュの時には98M/MHを使用します。

サーフシーバスには1010ML/Mも大いに活躍してくれるレングスですが、鹿島灘のようなヘッドランドによる潮流の速いフィールドでは98M/MHもキャストの振り抜きと操作性が良く、パワーもあるので使い勝手がよいと思います。
11月の常盤サーフのイワシ付きのランカーシーバスや、日本海のハタハタパターン等、比較的アベレージサイズが大きなアリア、また不意な青物や座布団ヒラメが掛かった時にも安心してファイトできるのでお勧めです。




握った感触はどのレングスもスペックに似つかない軽さを感じると思います。
ですが、今回のNewブランジーのはルアーをキャストし魚を掛けて初めてその凄さを体感出来るはずです。

軽いだけでは無い、高感度とパワーを是非体感してください!

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